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ダンススタジオCheese!!代表 鈴木千草さん


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OG インタビュー

本学を卒業し、様々な分野で活躍しているOB?OGに学生広報大使がインタビューを行います。
今回は、静岡県吉田町でダンススタジオの代表を努めている鈴木千草さんに学生広報大使の出口さん、山田さん、八峠さんがインタビューしました。


-現在のお仕事を教えてください
ダンススタジオの代表をしています。インストラクターとして、レッスンを15クラス以上受け持っているほか、出張レッスンで幼稚園や小学校、特別支援学校でダンスの指導をして、学校現場でのダンス教育に関わっています。ほかにも、ダンス大会に創作作品を出したりと、振付師としての表現にも挑戦しています。また、骨盤エクササイズやファスティングといった視点から、アスリートのケアもやっています。

-現在のお仕事に就くまでの経緯を教えてください
最初は、「みんなが受けているから自分も受けなきゃ」という気持ちで航空系の企業の就活をしていました。そして、あと最終面接を残すのみとなった時に、ふと「このままこの道に進むのは何か違うな」、「私はもっと人とは違う世界に行かなきゃいけない」と思ったんです。大学では日本語教師の勉強とダンスしかやっていなかったから、日本語教師として海外に行く道しかないなと思い、ニュージーランドに行き、日本語教師として働きました。
その後出産を控えて日本に一時帰国した時も、企業で働く海外から来た研修生たちに日本語を教えていました。
そんな折、地元の方から、子どもたちに英語かダンスを教えてほしいと頼まれて、「じゃあ、英語は教えている人がいっぱいいるから、私はダンスを」思い、月に一回、ダンスを教えることにしました。
それが人気となり、当初は1年間で終わる予定だったんですが、多くの子供やその親御さんから「もっと続けてほしい」という希望があったので、私も大学のクラブ活動のような乗りで、ダンス教室を続けていくことにしたんです。
この時、かけ持ちで近所のバイリンガル幼稚園で英語系の仕事をしていたのですが、ダンス教室がどんどん忙しくなり、両立が難しくなったため、ダンス一本でいくことを決心したんです。
それからは本気でダンスと向き合って、大きな舞台に出るという壮大な野望を持って挑み、色々なイベントや大会に出たりしています。

鈴木千草さん(右)にインタビューをする学生広報大使

-卒業した時からダンサーを目指していたわけではなかったのですね
そうですね。趣味としてのダンスは続けようと思っていたんですが、職業にするのは無理だと考えていました。でも、「絶対にダンスをやった方がいい」と夫に背中を押されたことと、大学のジャズダンス部時代の先生から「10年続けたことはプロに近づくから10年続けなさい」と言われたことも記憶にあり、ダンスを仕事にすることを決心しました。

-どうして県立大学の国際関係学部に入学しようと思ったのですか
中学生の頃からくらいから世界に羽ばたく人間になりたいと思い、その手段のひとつとして、日本語教師になりたいと思っていたからです。高校生の時に日本の事を知らない海外の人たちに、日本語教師という仕事を通じて、日本の文化?伝統を伝えられることを想像してわくわくし、いっそう日本語教師になりたいと思うようになりました。また、小さい頃から続けていたダンスもしたいと思っていたので、ダンス部のある県立大学の国際関係学部に決めました。
国際関係学部では日本語教師になるための勉強をして、来日したアメリカ人中学生や外国人に日本語を教えるボランティアをしていました。

ダンスレッスンの前にストレッチ運動をする鈴木さんと学生広報大使


-海外志向が強かったのですね
最初はずっと海外で生活して地元に戻るつもりはなかったんです。でも、日本に戻ってから、地元が中学生をオーストラリアのホームステイに引率するなど、地元にいても国際交流を経験させてあげられることに気付きました。
私はいろいろな国を見てきましたが、日本はとても平穏だし、今は、海外ともすぐ繋がるので 地元の良さを感じ、仕事を続けながら、海外に出るチャンスがあればそれを掴む、という生き方がいいと思っています。

-大学時代の思い出をお聞かせください
2年生の時、ジャズダンス部に新入生をいっぱい入れようと、入学式のクラブ紹介の時に、当時CMで流れていた踊りを再現しようと部員に提案しました。その踊りにクラブ勧誘のナレーションを入れて新入生に披露したら、とても盛り上がって、そして本当に多くの新入生が入部してくれた時はとても感動したし、誰もやらなかったことに挑戦してよかったという経験ができました。
また、英語のスピーキングに力をつけたくてESS(英会話クラブ)にも所属していたのですが、スピーチコンテストに参加した時には、他の人がやらないような、まるでショーのような派手なパフォーマンスを交えてアピールしていました(笑)。

インタビュー終了後、ダンスレッスンを受けました

-今後の夢を教えてください
海外への思いが根底にあるから、海外のコンペティションやショーに出られるチャンスをつかめるように常に準備はしています。そして私たちのことを知らない海外の人たちにも私たちのダンスを見てほしいです。
また、ダンススタジオや私が関わる子どもたちには、自分の可能性を信じてほしいと思っています。
特に今の子どもたちは、コロナ禍でいろいろな制限があるなかで生活しているので、自分の可能性を知らないまま成長してしまうことを心配しています。だから、ダンススタジオの子どもたちには、制限を気にせず想いっきり自分を出そうと、レッスンを通じていっています。子どもは将来何にでもなれるし、実際そう思って夢に向かって努力している子供たちが、大人になって明るい世界を作っていくきっかけとなるよう、できる限り手助けができればいいなと思っています。

-県大生へのメッセージをお願いします
これまで知らない自分に出会うために、いろんなことに挑戦してほしい。「これは私には向いてない」「これは私にはできない」と自分を枠にはめてしまう人も、そう思ってるだけで、やってみたら「そうではなかった」ということはいっぱいあると思います。
実際、私も本当はダンスを仕事にするなんて思ってなかったけれど、やってみたら色々な経験ができ、たくさんの新しい自分に出会えました。だから、皆さんも自分にリミットを設けずに、いろいろなことに挑戦してみてください。

写真左より、県大ジャズダンス部学生2名、鈴木千草さん、学生広報大使の山田さん?八峠さん?出口さん


【来歴】
鈴木千草
2006年国際関係学部卒業
卒業後、海外、国内で日本語教師を務めた後、2010年に吉田町にダンススタジオCheese!!を設立。現在、ダンススタジオの代表?振付師?ダンサーとして、地域イベントから全国レベルのコンテストや大会の振付、幼稚園や学校での課外ダンス教育などさまざまな分野で活動中。
2019年には生徒をWORLD OF DANCE世界大会アメリカL.Aのchampionship出場に導いた。2022年FINAL LEGEND出場。2023年より県大ジャズダンス部の振付指導にも携わる。


※このインタビューは、広報誌『はばたき』146号(2023年2月発行)に掲載されたものを再編?再掲したものです。

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