富易堂rich88手机版　鬼頭 宏
今年、成人の仲間入りをした皆さん、おめでとうございます。人生の階段を一段、上がったことを心からお祝い申し上げます。
首都圏で緊急事態宣言が出される中で迎えた成人の日でした。皆さんはどのように記念の日を過ごしたでしょうか。県内では式典がオンラインやドライブイン方式で開催されるなど、緊張した雰囲気の中で行われました。中止や延期になったところもありました。家族や友達と喜びを分かち合うこともままならない状況だったことと思います。
しかし成人式はお祭り騒ぎの場ではありません。一人前の人間として何ができるか、何をすべきかを改めて自覚する機会ではないでしょうか。古来、成人として認めるためには、何らかの試練が課されてきました。コロナ禍も、そんな試練の一つかもしれません。コロナ禍においては、なおさらに自重した行動が求められます。人生の大事な節目として記憶に残る成人の日になることでしょう。
まだ成人になっていない学生諸君も、すでに成人の学生諸君も、コロナ禍の中で迎えた新年は、帰省も仲間と会うことも制約され、不自由で窮屈なことだったと思います。孤独から来るストレス、健康不安、就職活動への不安、経済的な心配を抱えている人もいるかもしれません。大学は学生諸君の心配事や悩みに対してできる限りの支援の手を差し伸べています。いつでも気軽に学生室、キャリア支援センター、健康支援センターに相談してください。
コロナ禍は必ず終息します。安全、安心な学生生活を取り戻すときまで、いつもとは違う日常に耐え、力を蓄えましょう。



（2021年1月13日）