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日本?トルコ外交樹立100周年記念特別講義シリーズ第8回が開催されました


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本年は日本とトルコの外交樹立から100周年を迎える年です。広域ヨーロッパ研究センターでは、トルコ?ボアジチ大学アジア研究センター共催、在イスタンブール日本領事館後援で日本?トルコ外交樹立100周年記念事業として、「特別講義シリーズ」を開催しています。12月6日に開催された第8回の講義では、コメット文化芸術プロジェクト株式会社?創設者のセブラ?クット氏を講師に招き、「文化遺産保全のための革新的な教育的アプローチ:ミュージアム?キット?プロジェクト」と題し講演を行いました。
講義の冒頭でクット氏は「博物館の役割には教育的な使命もある」と述べ、トルコの文化遺産及び自然遺産の体験型教育により、異文化間の共感、社会的包摂、批判的思考、問題解決能力、人類が共有する歴史への深い理解力を育むことができると解説しました。
トルコの教育省と文化観光省のプロジェクトから生まれたミュージアム?キットは、トルコの文化遺産及び自然遺産を一度限りの訪問で済ませず、見学前の準備から見学後の振り返りまでを楽しみながら学び、その理解度を向上するために考案された学習ツールです。これまでにトプカプ宮殿、ペラ美術館、トロイの遺跡など8つの遺跡と5つの美術館のミュージアム?キットが完成し、教育現場で活用されています。今回の講義では、歴史と芸術を掛け合わせた視覚的にも子どもたちが興味を持つテキストや展示、カードゲームやデジタルコンテンツで構成されている内容が紹介されました。
さらに、クット氏は今回の講義のために特別に制作したキットを披露しました。なぜトプカプ宮殿に日本の甲冑と太刀が常設されているのか、なぜトルコで有名な日本人の1人である山田寅次郎はイスタンブールに商店を構えたのかなどの問いかけと解説に、受講者は耳を傾けていました。
講義後の質疑応答では受講者からの「歴史教育と遺産教育の違いは何か」との質問に、クット氏は「歴史教育では抗争や平和などの過去を扱うが、遺産教育は数百年後の人々にどうやって残していくのかを学ぶ」と答えました。
講義を受講した国際関係学部の学生は「ボアジチ大学に留学していた時にトプカプ宮殿で日本の皿や花瓶が展示されているのを見て、なぜトルコにあるのか疑問に思っていた。今日の講義を聞いて、その疑問が解けた」と感想を述べました。

写真1

講義を行うセブラ?クット氏

写真2

記念撮影

(2024年12月13日)

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